マーキュリアルヴェイパー 12 エリート
1998年に初代マーキュリアルが誕生してから今年で20年。進化を続けたマーキュリアルはロシアワールドカップに向けて全てを一新。従来よりもさらに攻撃的なスタイルに生まれ変わって新登場。
スピードはフィット感から
いかに素晴らしいスパイクでも、スピードを求めるなら1mmのズレも妥協せずフィット感を追い求めるべきだ。研究を重ねたフライニットテクノロジーは、360度どの方向からも優れたフィット感をもたらすことを可能にした。
エリートモデルの “マーキュリアルスーパーフライ” と “マーキュリアルヴェイパー” はアッパー素材にフライニットを採用し、完全に足をニットで包み込む設計となっている。また、フィット感を最大化させるため、従来のソールプレートを廃止して全く新しい高反発ソックライナーが搭載された。
スタッドは鉤爪のように
爆発的なスピードを生み出すために必要なスタッドは、鋭くエッジの効いたブレード型が採用されている。鋭い鉤爪で地面を蹴り出し獲物を捕食するチーターのように、ディフェンスを引き裂きゴールに襲いかかる。
今回のマーキュリアル最大のチャレンジは、前足部と後足部を分割したセパレートタイプを採用したことだろう。スパイク全体に必要とされる強度を保ちつつ、中足部をくり抜くことで軽量化を果たしている。
ソフトなフィット感を生み出すACCテクノロジー
フライニットを採用したスパイクにもACCテクノロジーが採用されており、従来はニットの表面にACCコーティングが施されていた。もちろん従来品でも素晴らしい性能を備えてはいたが、今作はニットを形成する前段階、糸の段階からACC加工を施すことで、従来よりもさらにソフトな仕上がりになっているという。
ラインナップは3段階
アッパー素材にフライニットを採用した最上位モデルが “エリート” 、ミドルレンジモデルが “プロ” 、エントリーモデルが “アカデミー” というネーミングで位置付けられている。
そして、長年変化の無かったハードグラウンド用のHGアウトソールがリニューアルしている点も見逃せない。とはいえHGモデルはミドルレンジモデルからの展開のようなので、その点が少し心残りではあるが。
2月15日22時から先行販売
Nike.comでは2月15日22時から先行販売が開始されるようだ。誰よりも早く、最新作を身に着けてプレーしたい選手はチェレンジしてみると良いだろう。通常の一般販売は3月2日が予定されている。