エヴォパワー 1.2の性能・変化点
セスク・ファブレガスやマリオ・バロテッリが着用する、キックの正確性とパワーをコンセプトに開発されたエヴォパワーシリーズ二代目がついに登場。
エヴォパワー1.2の特徴と、初代エヴォパワーから変更された点も含めてまとめてみた。
エヴォパワー 1.2 コンセプト
素足でのキックをコンセプトに、キックの正確性とパワーを引き出すことを目標に設計されたモデル。素足で蹴った際の骨格の自然な動きに注目し、自然な反り返りを妨げない柔軟な構造が特徴。
アダプライトマイクロファイバー
アッパー素材には、前モデルと同じくアダプライトマイクロファイバーが採用されている。
一般的なマイクロファイバーとは異なり、つま先方向への伸縮性に優れているため、エヴォパワーのコンセプトを活かした柔軟なキックが可能になる。
アキュフォーム
アッパーのキッキングエリアには、ボールの芯をとらえキックの正確性をサポートするアキュフォームを搭載。エヴォパワー1.2ではアキュフォームの配置やサイズを見直し、より効果的に配置されている。
さらに前作から改良された点としては、アッパー表面にはボールへのグリップ力を高めるグリップテックステクノロジーの3Dプリント加工が施されている。 ボールに対してエネルギーをより効果的に伝達する。
グラデュアルスタビリティーフレーム
アウトソールにはグラデュアルスタビリティーフレームが採用されている。キック時に生じる足の自然な反り返りを妨げない柔軟な構造。そのため前足部は非常に優れた屈曲性を持つ。
スタッドは丸型とブレード型のミックス方式が採用されており、特に後足部4本のブレード型スタッドはボールキック時の軸足の踏み込みを安定させる役割を担っている。
重量
エヴォパワー1.2の重さは、天然芝向けFGモデルが200g(27.0cm)、ハードグラウンド向けHGモデルが265g(27.0cm)となっている。
FGモデルとHGモデルの違い
エヴォパワー1.2は天然芝などのファームグラウンド向けFGモデルと、固い土や人工芝のグラウンド対応HGモデルの2パターンが販売されている。両者の主な特徴はアウトソールに見られ、グラウンド環境の違いによるスタッド本数と、素材の違いによる耐摩耗性と軽量性、屈曲性が挙げられる。
FGモデルのアウトソールにはペバックス素材が採用されている。天然芝環境では摩擦によるスタッドの摩耗がほとんど生じない。そのため、軽量だが耐摩耗性が低いペバックス素材を使用できる。屈曲性に優れる。
対して、HGモデルにはTPU(ポリウレタン)素材が採用されている。HGモデルではグラウンド環境を考慮し、耐摩耗性を高める必要性があるため、耐久性に優れる反面、軽量ではないTPU素材が用いられている。 HGアウトソールの屈曲性はFGにやや劣る。
このようにグラウンド環境の違いがスパイクの設計自体に大きく影響している。
初代エヴォパワー 1 からの主な変更点
- アキュフォーム配置の見直し
- アッパー表面グリップテックス加工の追加
- ヒール部分の外部FOH機能の廃止
カラー展開
ネイビー系がベースのピーコート×ホワイト×ブライトプラズマと、ホワイト×ブラック×ハワイアンオーシャンの2色展開。ちなみに、FGモデルのホワイトカラーは日本では発売されないようだ。
主な着用選手
- セスク・ファブレガス(スペイン代表 / チェルシー)
- ヤヤ・トゥーレ(コートジボワール代表 / マンチェスター・シティ)
- マリオ・バロテッリ(イタリア代表 / リバプール)
- 長谷部 誠(フランクフルト)
- 川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
- 東口順昭(ガンバ大阪)
- 豊田陽平(サガン鳥栖)
- 小林 悠(川崎フロンターレ)
ラインナップ
エヴォパワー 1.2 FG
品番:103171-01
価格:¥16,400(本体価格)
エヴォパワー 1.2 HG
品番:103213-01(ネイビー) / 103213-02(ホワイト)
価格:¥15,900(本体価格)